ComfyUI Video Stabilizer
ComfyUI Video Stabilizer は、ComfyUI 上で動画の手ブレ補正を行うための custom node です。
主に以下の3つの機能があります。
- 動画の手ブレを補正する
- 手ブレ補正した動画から、元の手ブレを復元する
- 人工的な手ブレを加える
インストール
nomadoor/ComfyUI-Video-Stabilizer
ComfyUI Managerからインストールしてください。
手ブレ補正
手ブレ補正には、Video Stabilizer Classic または Video Stabilizer Flow を使います。
機能としては全く同じで、処理方法が違います。
Flow の方が少し重いですが、性能は大分良いので、基本的には Flow をオススメします。

パラメータ
Video Stabilizer Classic と Video Stabilizer Flow のパラメータは共通です。
| Parameter | 説明 |
|---|---|
frame_rate |
入力動画の FPS。時間方向の smoothing の基準になります。 |
🎞️ framing_mode |
手ブレ補正で生じる画面端の欠けをどう扱うか。動画で差が分かりやすい重要パラメータです。 |
transform_mode |
カメラの動きをどの変換として推定するか。 |
🔒 camera_lock |
三脚で撮ったような、かなり固定された映像に寄せます。 |
strength |
推定したカメラの動きをどれくらい取り除くか。0.0 はほぼ元の動きのまま、1.0 は強く補正します。 |
smooth |
カメラの動きをどれくらいなめらかにするか。値を上げるほど急な揺れが抑えられます。 |
keep_fov |
framing_mode が crop のときだけ有効。画角をどれくらい維持するかを指定します。1.0 はズーム少なめ、0.0 は画角を犠牲にして余白を消します。 |
padding_color |
padding が出る部分の色。後段で inpaint / outpaint する場合は padding_mask を使うので、色そのものはあまり重要ではありません。 |
🎞️ framing_mode
crop- 余白が見えないように、映像を少しズーム / クロップします。
- 揺れが大きいほど画角が狭くなります。
crop_and_pad- なるべく元の画角を保持し、足りない部分を padding で埋めます。
- padding 部分は
padding_maskとして出力されます。
expand- 全くクロップせず、必要な分だけキャンバスを広げます。
一般的な編集ソフトでは crop に近い処理しか使いませんが、動画生成モデルを使うと padding 部分をマスクとして outpainting する、といった面白い使い方ができます。
🔒 camera_lock
camera_lock を有効にすると、完璧ではありませんが、三脚で撮ったような固定カメラ寄りの動画に調整します。
通常の手ブレ補正は、カメラの動きを「なめらかにする」だけですが、camera_lock は、カメラの動きをできるだけ止めにいきます。
手ブレを復元する
動画編集では、手ブレを消してから処理したほうが安定することがありますが、そのままだと最初の臨場感が消えます。
Video Stabilizer Motion Apply を使うと、一度 Video Stabilizer で消した手ブレを、逆に適用して復元することができます。

cropやcrop_and_padで補正した場合、すでに切り落とした画素は戻せません。復元まで考える場合は、最初の手ブレ補正でexpandを使うのがおすすめです。
人工的に手ブレを加える
AI で生成した動画…に限りませんが、カメラワークが滑らかすぎると少し CG 感が出ます。
そこで、あえて手ブレを加えることで、臨場感や生々しさを演出できます。

Video Stabilizer Shake Generator で人工的なカメラ揺れを作り、これを Video Stabilizer Motion Apply に渡すことで、動画を揺らします。
パラメータ
| Parameter | 説明 |
|---|---|
frame_rate |
入力動画の FPS。動画側から FPS が渡っていない場合の fallback として使われます。 |
style |
揺れの種類。 |
amount |
揺れの強さ。少しだけ自然さを足したい場合は低めで十分です。上げすぎると普通に酔いやすい映像になります。 |
speed |
揺れの速さ。ゆっくりした手持ち感にしたい場合は下げ、細かく忙しい揺れにしたい場合は上げます。 |
seed |
揺れの乱数 seed。同じ設定でも seed を変えると揺れ方が変わります。 |
style
tripod: ほぼ固定カメラに近い、ごく弱い揺れを足します。handheld: 手持ちカメラ風の自然な揺れを足します。walking: 歩きながら撮ったような上下・左右の揺れを足します。action: 強めで荒い動きを足します。vibration: 細かい振動を足します。
Video Stabilizer Shake Generator Manualというノードもあります。 こちらは preset ではなく、内部パラメータで細かく動きを調整することができます。
Motion Blur
Video Stabilizer Motion Apply では、モーションブラーを追加することもできます。
少し追加してあげると、より実際のカメラ映像に近い雰囲気になりますね。