ノードの無線化とは

ノードベースツールの最大の特徴は、各機能を線で繋いでいくだけで複雑な処理ができることです。 その反面、ノードと線の数が増えれば増えるほど、画面がごちゃごちゃになり(スパゲッティ化し)、何をしているのかさっぱり分からなくなる問題も抱えています。

そんな中、「データをワイヤレスで飛ばせばいいんじゃない?」という発想が出るのは自然な流れでしょう。


カスタムノード

無線化を実現するカスタムノードはいくつか存在します。 chrisgoringe/cg-use-everywhere も有名ですが、最近ではよりシンプルで扱いやすい KJNodes のセットがよく使われています。


Set & Get ノード

Set_Get.json

使い方は非常にシンプルです。

    1. Setノード (送信側):
    • データを入力し、Constant に任意の名前(ID)を設定します。
    1. Getノード (受信側):
    • Constant に送信側と同じ名前を設定すると、離れた場所でもデータを受け取ることができます。

便利だけど多用は禁物

Set_Get_image2image.json

リーダブルノードのすゝめ でも触れましたが、ノードツールの最大の利点は「繋がった線を見るだけでデータの流れが掴める」ことです。 いたずらに無線化すると、「この画像データ、どこから飛んできたの?」と処理の流れを追うのが非常に困難になります。

一つのworkflowのあらゆる場所に何度も何度も同じ変数が出てくるような場合は、無線化が便利であったりしますが、そもそも、それほど大きいworkflowは小さく分割すべきかもしれませんね(;・∀・)