イラスト制作やデザインワークに画像生成を組み込む場合、クラウド環境よりローカル実行のほうが圧倒的に安定し、実用面でも優位です。ここでは ComfyUI を快適に扱うための推奨スペックを、実際の利用感に基づいて整理します。

CPU

ほとんどの処理はGPUで行われるため、CPUにこだわる必要はありません。

CPUで処理されるものもありますが、今どきのCPUであれば、これがボトルネックになることはありません。

GPU

とにかく VRAM量が大事です。どれほど高速に計算が出来ても、VRAMが足りなければそもそもモデルを動かすことが出来ません。ここだけは妥協しないほうが良いでしょう。

  • 8GB:最低限。工夫すれば動くが制約多め
  • 12〜16GB:おおよそ最新の技術も対応できる (というよりここを目指して軽量化されていく)
    • e.g. RTX 5060(16GB)
  • 24GB以上:LLM併用・長尺動画など重い作業もしたいならここを目指しましょう
    • e.g. RTX 5090

また、Nvidia製のGPUにすることも忘れないでください。

AMDやIntelのほうが同じVRAM量で安く購入できますが、ほとんどのAIモデルはNvidiaに最適化されています。スペック上は似たりよったりでも、実際動かしてみると何倍も処理に時間がかかり後悔することになるでしょう。

メモリ (RAM)

細かい仕組みは別の場所でお話しますが、RAMを活用することでVRAMに収まらないサイズのモデルを動かすことができます。そして、ComfyUIはその処理がとても上手です。

VRAMを12GB増やすにはとんでも無くお金がかかりますが、RAMを増やすのは比較的安価に(といっても最近は高騰していますが…)できるため、積めるだけ積みましょう。最低32GBは必要です。

ストレージ

読み込みはSSDが圧倒的に速いので、モデルを置く場所はHDDではなくSSDをオススメします。

とはいえ、AIのモデルは一つ一つがかなり大きく、よく使うものに厳選しても1TBはすぐに超えてしまいます。SSDの容量はあればあるだけ良いですが、お財布と相談ですね。

出力した画像・動画の保存先はHDDでも問題ありません。